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投稿ID:807585
名前:蹴人
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全日の話題も少なくなったから久々に投下



話はA君宅に移る。
A君は先日のTMでは得意のサイドカウンターが決まらなかった事で焦りがあった。
Aチームでは自分はまだ新参者で、みんなから指図をもらう立場にいる。
一度上のクラスにあがってしまうと、落ちる危機感が強まるのは大人も子供も一緒だ。
特に自分と入れ替わったC君の活躍は脅威に感じていたが、自分が何をすればもっと上手くなれるのか、チームに必要とされるのか分からないでいた。

その悩みはA君母にも伝わり、A君を陰ながら心配していた矢先に、大会で6年時のチーム選考をする話を聞いた。

A君母は、C君母とB君母を告発したときから、後ろめたい部分がある。
A君がAチームに上がった事で、それまでは意識していなかったが、子供の活躍を誇らしく思うのと同時に、自らの自尊心も芽生えた。
後ろめたさは、それにより、チームのため、自分の子のためと思うようにして払拭していたが、B君母との関係が壊れたのは心苦しく、B君母とは連絡を疎遠にしていた。
A君母はこうやってある意味自然に他のAチーム保護者と同じ価値観を持つに至った。
そして、A君の悩みを親の立場で協力してあげようと6年生トップチームの選考基準に興味を持ち、D君母に相談し、小太りコーチが選考する事を知った。


ここで小太りコーチだが、コーチ歴こそ長いが、サッカー経験者ではない。
そのせいか、指導者資格はC級を取得し、海外チームでのコーチ研修等に参加するなど、指導者としての知識はチーム内でも高い。
サッカー経験がないのもあって、若手コーチとはすこぶる仲が悪い。
若手コーチとは違い、小太りはたまに声を荒げて注意したり、一つのミスで交代させたりと、子供たちからはチームで一番怖い存在だった。
たまに親からもクレームがあったり、他のチームのコーチと喧嘩になったりと過激な部分も多いが、地区で中間の地位だったこのチームを上位常連に持ってきたのは、監督は小太りのおかげと思っていた。
私生活ではバツイチ、子無し。
40過ぎの欲深な中年で、そこそこ大手企業の中間管理職をしている。


大会前の平日の夜に、チームスタッフを集めて、大会運営スタッフ、審判手配の調整、役割の説明を行った。
審判は殆どが各学年の父親が抜擢され、4級試験を受けさせられるが、運営スタッフは高学年保護者で構成される。
大会は全学年2日間で行われ、今週は予選リーグと決勝トーナメント1回戦まで、来週はベスト8以降から決勝、表彰式となっていた。
2チーム出場する場合、運営スタッフや審判の割振りも、その分多くなるためいつも以上に保護者の力を借りなければならない。
ところが5年の保護者に案内を送ったところ、参加希望者が想像以上に多く、希望者は今回全員が集まった。
もちろんこの希望者の中に、A君母、C君母もいる。

5年生の大会運営手伝いとして、4名選出するが、真っ先に手を挙げたのはC君母。
C君母は、他の保護者が周囲を慮っているうちに手を挙げ、次いでそそくさとA君母が手を挙げ運営手伝いは決まった。
その他はライン引きや、ゴール運搬等の雑用だが、こちらのほうが拘束時間も短く、観戦には適していたが、本部運営は、チーム関係者と接触できる。

C君母は、このA君母の動きにピンときた。
A君母が前のめりになってきている、そして一緒に告発した間柄でもあり、利用できると考えた。


大会当日は、大会準備のため早朝から関係者は集合する。
保護者で誰よりも早く集まったのはC君母で、そこに小太りがいた。
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