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投稿ID:809378
名前:蹴人
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なんか最近忙しくて




A君母は、息子がみんなに酷いこと言われてるのを初めて知った。
本部からの遠目だが、確かにさっきの試合ではボールを触ったとこも見れてない。
だが、点が取れないのは息子のせいだけではないはずだ。
それなのにまるで息子だけが悪いかのように、言われて、誰も反論しない。
Aチームの子供同士の残酷な部分を垣間見た気がした。

A君母は、過去を回想し、

そういえば、最近は帰ってきても暗かったような気がする。
Bチームにいた時は、B君やD君の話を聞かせてくれたけど、Aチームにあがってからは何も言わなくなったかも。
息子はAチームを望んでないかもしれない。

A君母は、C君母と共に今、本部運営の手伝いをしている事や、小太りに近付こうとしている自分を反省しつつ、Bチームの試合を観に行った。


A君母は、大勢が集まるD君母の近くで観戦した。さっきの件もあってか、C君母のそばには近付き難かった。
試合は既に前半10分を経過していた。
A君母が、近くの保護者に聞くと、2対0で勝っているようだ。
前半5分にC君が1点。
そして驚くことにB君が2点目を決めた。

これは相手キーパーのゴールキックが、上に上がらずにB君の足元付近に飛んだところを、綺麗にトラップしてエリア内からシュートした結果だ。
ラッキーではあるが、ゴールキックの強さを至近距離でトラップする事ができたのは、今のポジション練習の成果だ。
B君の公式戦初得点であったことは本人しか知らない。
これにはC君のゴールよりも味方が喜んだ。
なかでも一番喜んだのはC君だったようだ。

A君母は、その話を聞いて、Bチームのほうが子供が楽しめるのではないだろうか、と思った。

前半終了後、ベンチに戻り、ちっちゃいコーチが言った。

B!いいとこで点を取ったな。
プロ級のトラップだったぞ!

と、言って褒めたたえた後、厳しい表情に変わり、

サイドの守備は意識が甘い。
オフサイドギリギリを狙われてるのを分かってるなら、上がる下がるはもっとはっきりとしろ。
Cは、DFとの競り合いで強引に打って、3点目のチャンスを外した。
あの場面ではDFをフェイントでかわすのがセオリー。
お前ならそれくらいはやらないと。

ちっちゃいコーチの表情はあくまで厳しいのだが、Aチームとは違い、期待感が溢れる指示だった。

Bチームはその後、後半3点を取り、5-2で快勝した。


チームの雰囲気は段違いだった。
2つのゲームを比べても、ポゼッションの高さなら断然Aチームの方が高く、部分だけ見ればどちらがAチームかは誰でもわかる。
Aチームがワンチャンスをモノにされたのに比べ、Bチームは2失点に抑えたと言っていい。
相手の力量の違いもあるが、試合が終わった後、BチームはAチームと違い、前向きな反省会が出来たのは自然なことだった。

続いてAチームの2試合目。
この試合でAチームは、初戦と気合が違う。
もう後がない、この学年で初めての予選落ちが頭によぎる。
得てして、こういう気合の入り方はシュートを打ち急いだり、ファールが重なったりとする場合があるが、開始3分でトレセンコンビが鮮やかに決め、更に追加点を重ね、前半4-0で折り返した。
ただし、A君は決めてない。
と、言うよりも相手のセンターバックが身体はでかいが動きが遅く、中央縦ラインで勝負出来てしまうので、サイドの出番が殆どなかった。

後半も、勝ち点の関係から追加点を狙う。
ただし、相手チームも休憩を挟み、トップのトレセン組相手に、センターバックの子をスッポンマークに充てた。
それにより、トップ下のキャプテンは緩くなり、視界が広がったため、サイドを走らせるスルーパスが決まりだす。
ここで事故が起こった。
トップとセンターバックの子が身体を密着させながら、競り合っていた時に、キャプテンが左前にスルーパス。
そのボールは、A君が最速で追ったのと同時に、競り勝てたトップの子も触りに行った。
一歩速くA君が届き、トラップと同時に中に切ったタイミングでトップの子がA君の後ろ足に引っかかった。
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