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スレッド名:1ブロ
投稿ID:795837
名前:蹴人
コメント:もう何話目だっけな。。。< >< >< >< >< >< >< >B君母は食事を誘うにしても戸惑っていた。< >何を食べさせればと言うより、どこで食べさせればいいのか、いつにすればいいのか。< >若手コーチの言葉はそこまで深刻に受け止めてはいない。< >ましてや淡い期待があるとも思っていない。< >< >けれども、B君母は、子供を出場させるためにどうやって恩を売ればいいのか、その点で食事を誘えるのは好機と捉えた。< >< >その日の夜にB君は母LINEで若手コーチに食事を誘った。< >来週の練習後に自宅に来ませんか?< >< >若手コーチは旦那さんの顔が浮かんだので、状況を確認した。< >私が行っても迷惑じゃないですか?< >< >B君母は、その日は旦那も遠くまでゴルフなので遅くなると思います。< >子供と3人で食べる分はいつも作ってますので。< >< >若手コーチは旦那さんがいない事がわかったので2つ返事で承諾した。< >< >次の練習日。B君母は食事の用意のため練習の見学はしていない。< >ただ、A君母は久しぶりに見学に来た。< >JA大会以来、A君はスタメン組と練習しており、元々運動神経抜群だったため、メキメキと上達していた事を子供からきいたので、間近で見たかった。< >< >ただ、普段はいるはずのB君母が見当たらないので、一人で見学していると、他のスタメンの母親から、若手コーチの噂を聞いた。< >A君母は驚愕した。< >相手がB君母だったからだ。< >A君B君が仲良かったのもあって、A君母にとってB君母は一番の仲良しだった。< >もちろん性格も知っており、練習後の買い物やB君宅でのバーベキューも一緒にする仲だ。< >サッカー練習、試合中は常に一緒にいる関係だった。< >< >今日来ていないことが関係あるのか、A君がスタメンに行った事で疎遠となったのか。< >A君母は悩んだが、噂の真偽はともかく、ここには顔出し難くなってると考え、何か困っている事があれば力になろうと決めていた。< >< >そして練習終了後、B君は若手コーチが家に来ることは知っていたが、母親から硬く口止めされていたので先に帰宅。< >遅れて1時間後に若手コーチがB君宅に到着した。< >< >待っていたのは豪華なすき焼きだった。< >カセットガスコンロに大きな鉄鍋が乗っかって、3人分とは思えない和牛肉の量が振舞われた。< >< >B君を交えた3人での食事は、チームの話を主体に穏やかに進み、中でもB君は上機嫌だった。< >家族3人での食事では父親が無口な事もあり、終始厳かな雰囲気だが、B君はコーチの前で強く見せようと、少し悪い口調で元気に話していた。< >< >B君母はこんなに子供が楽しく食事しているのを初めて見た。< >子供が楽しければ家がこんなに幸せだとも知った。< >ふと、若手コーチが父親だったら、と考えたのだが、よくある妄想に過ぎない。< >この時点で今を壊す事など全く考えていなかった。< >< >B君母はここで確信を突く質問をした。< >< >B君が試合に出れるようになるにはどんな練習をしたらいいのでしょうか?< >< >これが精一杯のB君母の常識的な質問だった。< >ただこの質問に対する答えはこの世に存在しない。< >練習はあくまで過程であり、条件には成り得ない。< >切羽詰ったB君母の気持ちが先走った結果と、相手を忖度したらこの質問になった。< >< >若手コーチは、この話をまじめに答えてはいけないと思い、軽い質問として受けとめた。< >キック力だよね。とB君の方を向いてわらいながら言った。< >ボールタッチは問題ないから、先ずキックの蹴り方、当て方、精度を向上させるといいかなーっ。< >< >B君は気分よく足を思いっきり振り出した。< >< >何度かキックを試していたとき、テーブルを蹴ってしまった。< >< >ガタッ。テーブルの上でまだ火がついていたすき焼きがひっくり返った。< >< >< >< >続く< >
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