合格するには覚悟を決めて予備校を利用するしかないのか?そんな考えから大原のサイトを眺めてみると経験者合格コースで24万円とか書いてある。とにかく時間とお金を出来るだけ掛けずに合格したいと思っていたのだが、そんな時に「社労士24」というものを見つけた。「直前対策」という教材と合わせて12万程度になるが、自分の勉強スタイルには最も近いのではないかとの思いで思い切って利用することにした。他の予備校などでも20万円切るようなコースが見当たらない様なので、これにかけてみることにした。
 するとこの年の2月にコロナ感染が発覚して世の中は何もかも自粛ムードになってしまい試験の実施も危ぶまれたが、社会保険労務士は会場を広くして実施され私は国際フォーラムで受験することとなった。
 結果はあと一点足らずで不合格となった。労一で2点救済があったにもかかわらず1点しか取れず実に悔しい不合格となった。
 しかし、択一式は合格基準点をクリア出来たということで合格というものがようやく現実のものとして見えて来たのである。


 三回目の受験をするのか?しないのか?そこからの選択に迫られることになった。社内で信用されないということに対する反発心だけが試験合格に対するモチベーションだったのだろうが、それは私の内心では意外と大きなものだった。それでもとにかくなるべくお金は掛けたくないというところでサブスク方式の山川社労士予備校に申し込むことにした。
 さて、労働基準法の教材が届いたのだが・・・労働基準法だけでこれだけの量があるのか・・・。結局テキストについてはあっという間に消化不良を起こして付属の問題集を解きながらテキストは辞書替わりとして問題集の中で不明な内容を確認するための参考書として見るという程度で終わってしまった。とにかく全体的な教材の量に圧倒されてしまって勉強段階で撃沈。試験の結果も散々なものだった。通勤時間だけの勉強ではどうにも限界があり合格は難しいものと認識せざるを得なかった。


 初めての受験では択一式で最後の問題まで辿り着くことも出来ずに撃沈したのだが、まだそれほど社会保険労務士試験が過酷な試験であるということには気付いていなかった。
 それと受験にあたって出来る限りお金を使わずに合格したいと思っていたことから、資格予備校などの利用も全く考えておらずにいたところで2回目の受験に向けては「月刊社労士受験」という冊子を利用してみることにした。毎月の巻末にはやはり問題カードが付いているし、毎月12冊も勉強すれば十分なのではないか?と勘ぐっていたのだ。
 結果は容易に想像出来ると思うがやはり撃沈。結局、勉強時間もそうだが勉強する内容が圧倒的に少なすぎるということなのだろう。
 あの辞書の様な分厚いテキストを丸暗記するぐらいの勉強量がないと合格出来ないということなのか・・・一瞬途方に暮れる。


 過去問ランドというサイトを見つけて過去問を解いてみると、労働基準法については6~7割方回答出来るのだが、他の科目はほぼ歯が立たない。そうして見てみると、テキストの辞書の様な分厚さが途方もなく膨大な量に思えた。
 これではとても半年では間に合わないと思った私は、過去問で問われた内容から理解しようと勉強法を切り替えてみた。そんな時に見つけたのがTACで出版している最強の社労士という冊子で、目を付けたのは巻末に付録として付いている問題のカードで、元々勉強時間が往復の通勤時間と限られていたこともあって、まずはこのカードを覚えようというところから始まった。
 最初の試験では結局テキストにはほぼ手付かずで、最強の社労士の内容と問題カードを解くのみで受験となった。試験の結果は当然のことながら撃沈。
 建設業経理士一級の資格を一発で合格していただけに、そもそも試験というものを甘く見すぎていたのかも知れない。そんなことから今更という感じだが社会保険労務士の試験がどういうものなのか調べることになる。
 


 とりあえず、事務系社員でありながら取締役にまで就任できた私が社会保険労務士試験を受験しようと思ったのはある社内での会議でのことが発端だ。
 就業規則の改定などを行うときに、自分ではそれなりに労働基準法を勉強して改定案を作成したにも関わらず、社内では弁護士に内容を確認しろということになった。自分では弁護士に相談するほどの内容でもないと思っていたため、労働基準監督署に内容確認の相談をしたところ内容については特に問題ないとのことで、一応社内での了解は取ることが出来た。
 しかし、自分でどれだけ勉強しても結局社内では信用されないのか・・・と思った。資格保持者の言うことであれば黙って納得するだろう。そんなことがきっかけで社会保険労務士の資格を取ろうと思いたったのだ。
 時は3月だった。試験は8月なので十分間に合うだろうと、そんな軽い気持ちから分厚い辞書のようなテキストを購入し勉強を始めてみた。労働基準法は元々勉強していたこともあってスラスラと読み進めることが出来た。「これは合格出来るな・・・」と思い労働安全衛生法に入ると急に理解が進まなくなる。
 うちの会社は全国に事務所があるが各事務所とも10~20人程度で全社合わせても100人未満という規模のため、衛生管理者を配置する必要もなく労働安全衛生法には全く馴染みがなかったというのが事実で、勉強はいきなり壁にぶつかることになる。