8回目の受験に挑戦する段になって、ようやくテキストを読み込むことに集中することにした。教材はTACの社労士の教科書に決めた、それとTACのよくわかるシリーズの労一、社一、白書・統計対策、それと判例100選という冊子を購入して、とにかく読み込むことを繰り返した。過去問ランド100問は続けたが時間が取れないときはテキストの読み込みを優先していった。
社労士の教科書を読み始めて気が付いたのだが、初めて試験に挑戦しようとして勉強を始めた頃は安衛法でいきなりつまずいたのだが、7年経った今は全ての科目がスラスラと読み進められるようになっていたことだ。それでも過去問で出題された実績が無い項目がいくつか出てきたりして、過去7年間の勉強不足の穴埋めが出来ている感じで、勉強をしているという実感が得られたのは意外だった。


 選択式での一点はどう勉強すれば良いのか?結局あの辞書のようなテキストを読み込んでいくしかないのか・・・。これまで7回受験してきたがテキストを通して読んだのは毎回の受験で1~2回程度だった。とにかく過去問と問題集を繰り返し解いていくことで、択一式で50点まで取ることは出来たし、選択式でも合計得点での基準点は超えることが出来た。社労士24はテキストを読み込むぐらいの効果があると思っていたのだが、白書や統計、判例などについてはカバーされていないので、そこは自分でカバーするか直前対策を勉強するしかないのだろう。毎日の通勤時間はほぼ社労士24を視聴していたし、昼休みもほぼ視聴していたので、これで十分という思い込みがどこかにあったかもしれない。しかも過去問ランドの毎日100問もつづけていてこの頃になると常に正答率は95%を超えていたのだ。


 それで7回目試験の結果はというと、なんと労基の選択式で2点という有り得ないような失態を犯してしまった。社労士24で何度も視聴しているはずの労基の「時効」でミスをしてしまった。普通に考えれば間違えるはずのない問題で痛恨のミス。しかもその後の判例を2問とも間違えてしまった。振り返ってみれば今回の勉強範囲から判例が全く抜けていた。過去の受験で判例についてはほぼ正答していたこともあって全く油断していたというのが実際のところだ。しかもこの第55回社会保険労務士試験では労一でも判例が出題されて、YouTubeで流れる各予備校の解答予想でも今回は判例からの出題が多かったと振り返っていた。それにしても全く油断していたところから出題されるとは・・・つくづく運がないと思うしかなかった。労一も社一も基準点をクリアして、択一式も50点に達していたにも関わらず、まさかの労基の選択式で基準点割れとは。労基の救済を願ったが、さすがにその願いは叶わずにまたもあと一点に泣くことになった。


 あと一点での不合格を二度も経験してさすがに次は合格したいと欲が出てきた。そういう気持ちになるまでが遅いといえば遅いのだが、そもそもの受験動機がそれほど切迫したものでもないことと、仕事とサッカーコーチを両立する中で国家試験にも受かってしまおうという安易な考えを簡単に叶えられるほど世の中そんなに甘くないというところだろうか?とは言っても現状の生活を変えられるような時間的な余裕もなく、掛けられる費用も限られている。最後の手段との思いで選んだのは「社労士24」の再受講だった。4回目の受験で初めて合格圏に達したのが「社労士24」のおかげだった訳なので、「直前対策」を抜きにして動画視聴のみにして、一般常識についてはTACのよくわかるシリーズのテキストを読むことにした。6回目の受験では社一の統計が手付かずだったので、TACのテキストで統計をカバーしようと考えたのだ。


 この2冊の問題集は7回ずつ繰り返したと思う。それと過去問ランドの一日100問はそのまま続けていたので正答率は9割程度になっていた。テキストを読み込むということはしないまでも、それなりに勉強をしたという手ごたえをもって試験に臨むことが出来た。しかし、結果は社一の選択式であと一点足らずという結果に終わった。やはり過去問や問題集には出てこない内容で対応し切れずに終わった。残念ながら珍しく選択式での救済も無かった。大原の講師が言っていた選択式の一点を取りに行くための勉強が必要ということか。
 さて、ここまで来たら後に引くわけにも行かない。という思いが沸いてきてついに7度目の挑戦へと続くのだが、Xなどを見てみると10回目で合格という人も珍しくない試験の様だ。恐らく勉強に専念できる学生さんとか、初めから予備校に通ってしっかりと対策して試験に臨む人なら一発合格か2~3回で合格出来るのだろう。私と同じ様にこの試験の本当の難しさに気付くまでに時間が掛かり、軽い気持ちで受験を始めた人は無駄に回数を重ねることになってしまうということだと思う。そもそも合格率が10%にも満たない資格だということを全く理解しないまま数年の日々を過ごしてしまったことになる。そんな受験生がきっと多いのではないかと思いを巡らせてみた。