それで7回目試験の結果はというと、なんと労基の選択式で2点という有り得ないような失態を犯してしまった。社労士24で何度も視聴しているはずの労基の「時効」でミスをしてしまった。普通に考えれば間違えるはずのない問題で痛恨のミス。しかもその後の判例を2問とも間違えてしまった。振り返ってみれば今回の勉強範囲から判例が全く抜けていた。過去の受験で判例についてはほぼ正答していたこともあって全く油断していたというのが実際のところだ。しかもこの第55回社会保険労務士試験では労一でも判例が出題されて、YouTubeで流れる各予備校の解答予想でも今回は判例からの出題が多かったと振り返っていた。それにしても全く油断していたところから出題されるとは・・・つくづく運がないと思うしかなかった。労一も社一も基準点をクリアして、択一式も50点に達していたにも関わらず、まさかの労基の選択式で基準点割れとは。労基の救済を願ったが、さすがにその願いは叶わずにまたもあと一点に泣くことになった。


 あと一点での不合格を二度も経験してさすがに次は合格したいと欲が出てきた。そういう気持ちになるまでが遅いといえば遅いのだが、そもそもの受験動機がそれほど切迫したものでもないことと、仕事とサッカーコーチを両立する中で国家試験にも受かってしまおうという安易な考えを簡単に叶えられるほど世の中そんなに甘くないというところだろうか?とは言っても現状の生活を変えられるような時間的な余裕もなく、掛けられる費用も限られている。最後の手段との思いで選んだのは「社労士24」の再受講だった。4回目の受験で初めて合格圏に達したのが「社労士24」のおかげだった訳なので、「直前対策」を抜きにして動画視聴のみにして、一般常識についてはTACのよくわかるシリーズのテキストを読むことにした。6回目の受験では社一の統計が手付かずだったので、TACのテキストで統計をカバーしようと考えたのだ。


 この2冊の問題集は7回ずつ繰り返したと思う。それと過去問ランドの一日100問はそのまま続けていたので正答率は9割程度になっていた。テキストを読み込むということはしないまでも、それなりに勉強をしたという手ごたえをもって試験に臨むことが出来た。しかし、結果は社一の選択式であと一点足らずという結果に終わった。やはり過去問や問題集には出てこない内容で対応し切れずに終わった。残念ながら珍しく選択式での救済も無かった。大原の講師が言っていた選択式の一点を取りに行くための勉強が必要ということか。
 さて、ここまで来たら後に引くわけにも行かない。という思いが沸いてきてついに7度目の挑戦へと続くのだが、Xなどを見てみると10回目で合格という人も珍しくない試験の様だ。恐らく勉強に専念できる学生さんとか、初めから予備校に通ってしっかりと対策して試験に臨む人なら一発合格か2~3回で合格出来るのだろう。私と同じ様にこの試験の本当の難しさに気付くまでに時間が掛かり、軽い気持ちで受験を始めた人は無駄に回数を重ねることになってしまうということだと思う。そもそも合格率が10%にも満たない資格だということを全く理解しないまま数年の日々を過ごしてしまったことになる。そんな受験生がきっと多いのではないかと思いを巡らせてみた。


 いかに時間とお金を掛けずに社労士試験に合格するか?その時でも試験一か月前と時間が取れる土日以外は、ほぼ往復の通勤時間(往復約2時間)程度しか勉強しておらず、基本的に日曜日は地元のサッカー少年団でコーチをしていた。平日は仕事、休日はサッカー、いつ勉強するんだ?という感じで進めてきたのだが、そのスタンスを変えるつもりはなかった。
 正直なところ社労士試験に合格しなければならないという決定的な理由がなく、会社での発言力を確保したいという若干不純な動機とも言えるため、合格のために全てを掛けるみたいな感じで取り組むことにはならなかった。
 そうは言っても既に受験回数は5回。このままのスタンスで続けても合格は遠いとしか思えない。そんな時にyoutubeの動画で「この一冊だけ13回繰返して合格しました」というのを見つけた。ところがその一冊というテキストは既に廃版とのこと。他にそれに該当しそうなテキストはないか?と探している時にTACの「社労士の教科書」というテキストを見つけた。自分の苦手な辞書のような分厚いテキストだが、その横に「合格のつぼ」という問題集があり選択式と択一式両方の問題集がある。6回目の受験はこの3冊に掛けると決めて早速購入し問題集を始めた。「社労士の教科書」は読むのではなく不明点の確認用として使い、メインは2冊の問題集を解くことに集中した。


 社労士24で12万も出費してしまったため、次回受験にあたっては大原のテキスト教材のみを購入して勉強することとした。しかし、そもそもテキストを読み込むということが苦手な自分にとっては、社労士24の動画を視聴するという勉強がいかに自分に合った勉強法だったか、ということを改めて知らされることになる。
 結局5回目の試験にあたってはテキストを読んだのは通して一回程度でほとんどの時間は問題集や過去問解きに当てることになった。その中でも過去問ランドについては毎日100問を目標として正答率を上げることに集中して試験直前の一か月ぐらいは毎日ほぼ85%以上の正答率を保っていたと思う。
 だがしかしテキストを読んでいないことのデメリットは大きく、過去問に出題されていない問題には全く対応できず選択式、択一式ともに基準点割れとなってしまった。